学習塾などのコマーシャルでも「コーチングによる指導」「コーチング始まる」などとうたわれ、コーチング（Coaching）という言葉が一般的になってきましたね。
学校教育の現場でも、先生の役割が変わって行くと言われています。
AI、ITの発達により、学び方のスタイルも教え方のスタイルも急激に変化しつつあります。
ティーチングからコーチングの時代へとも言われますが、コーチングについて実はまだよく理解していないという方も少なくないのではないでしょうか？

コーチング(コーチ)と聞くと、スポーツの分野などにおいて監督が選手を教え導く、すなわちティーチング（Teaching）をイメージされるかもしれません。しかし、コーチングとティーチングは異なる方法です。

一般にティーチングは、親・先生などの立場にある者が、子・生徒などへ豊かな知識や経験に基づき教え、理想へと導くための指導方法です。
指示・命令型の答えを与えるコミュニケーションに陥る傾向があるようです。

一方、コーチングでは「答えを与える」のではなく「答えを導き出す」サポートを行います。
この考え方は「答えはその人の中にある」というコーチングの原則に基づいています。
コーチされる側にとって、一歩一歩自分の足で歩んでいる納得感があり、「させられている」とう感覚ではなく、そのため成長度も幸福度も違ってきます。

先生という立場の方にとっては「相手の答えを導き出す」コミュニケーションは、従来のコミュニケーションとは真逆と言えるかもしれません。
コーチが知識や経験、相性や属性などにも囚われないことで、相手が本来持っている力や可能性を最大限に発揮しやすくなるサポートの仕方としての「コミュニケーション技術」がコーチングなのです。

しかしながら、やはり先生という立場の者がコーチングを知り、活用することはとても有効的です。
ティーチング(教えること)とコーチングの違いや、その使い分け、考え方、マインドを学び実践し、指導力アップにつなげていただきたいと思います。